【映画レビュー】最高にクールなガンアクション「グレイマン(Netflix)」【ネタバレ感想考察】

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ついにネトフリから大当たり映画爆誕!

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今回はネトフリから2022/7/22公開となったガンアクション映画「グレイマン」をレビューしマス。

筆者評価は★4.4

出演:ライアン・ゴスリング/アナ・デ・アルマス/クリス・エヴァンス

監督:ルッソ兄弟

「アベンジャーズ」シリーズで監督を務めたルッソ兄弟がメガホンをとって、ライアンゴスリング・アナデアルマス・クリスエヴァンスという超豪華俳優陣で挑んだアクション大作で、期待値を上回る出来でした。

と、いうかやはり僕はライアン・ゴスリングが好きみたいです。

全体的にストーリーはあるあるなものの、展開されるアクションが革新的で見飽きず、撮影の仕方も特殊で、リアルにアンリアルを混ぜ込んで映像の拡張を行なっていました。(説明が難しい…)

製作費はNetflix最高の2億ドル(約270億円)とのこと…。

【過去のライアンゴスリング主演映画のレビュー▼】

今回、ライアンとアナ・デ・アルマスがタッグを組んでクリスエヴァンスと戦うわけですが、実はこのタッグは2回目。

「ブレード・ランナー2049」でもエージェントのK役とその仮想恋人「ジョイ」役で共演しています。

ライアンもアナ・デ・アルマスもトップレベルに好きな俳優なので、このタッグは本当に見ていて楽しいです。

なんとなく2回目だからか、相性の良さが伺えます。笑

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ざっくりあらすじ(ネタバレ)

父親から毎日虐待され続けてきていた少年「コート」はある日、父親を殺害してしまいます。

その罪で服役していたところ、CIAの特殊部隊「シエラ」のトップである「フィッツロイ」に、外へ出してやる代わりに命をかけて工作員として働くことを持ちかけられます。

この日からコートは「シエラシックス」として働くこととなります。

それから十数年がたち、すっかり凄腕の工作員に成長したシックス。

CIAのトップはカーマイケルという男になっています。

彼の指示下で参加した作戦で、標的とされていた男が実は「シエラフォー」だったことがわかります。同士討ちをさせようとしていたカーマイケルに疑問を持ったシックス。

シックスはフォーから謎のUSBを渡されます。この中身を消したがるCIAとシックスの戦いが始まります。

カーマイケルは、シックスを抹殺するため極悪非道でいき過ぎた拷問をすることで有名な工作員「ロイド」を動員します。

さらに、隠居しているフィッツロイと彼の姪を人質に取ります。

ベルリンをはじめとする各地で大規模な市街戦を繰り広げるも、シックスは勝ち残ります。

そのうちシックスは、USBの中身が「カーマイケルによる非道の数々」であることがわかります。

これを守り、フィッツロイと姪っ子を助けるため、敵本拠地へと進みます。

「女の子が人質に取られている」という話を聞いて、CIAの捜査官「ミランダ」も加勢。

クライマックス、シックスはロイドとの一騎打ちに満身創痍ながら勝利します。

しかしそのタイミングでCIAのトップ連中に捕まってしまいます。フィッツロイの姪っ子も捕まってしまいます。

後日、シックスが捕まっていたはずの地下独房を見に行くと、そこには死体の山があるばかりでした。

シックスはフィッツロイの姪っ子の元へと駆けつけ、彼女を救い出すのでした。

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映像の見応えが魅力

さすがルッソ兄弟が監督を務めているだけあって、映像の迫力は100点満点。

ベルリンの街中を駆け巡る路面電車での戦闘は、RPGだの装甲車だのが出てくるギャグっぷりは置いておいてアイデアに富んだ戦闘が繰り広げられていました。

引きの画が「欲しい」時に供給されるので、見ていて爽快極まりない映像です。

色彩感覚も一級品で、それぞれのシーンにおける画面全体としての雰囲気も楽しめます。

クラブシーンのサイケデリックネオンな色使いもよく、飛行機内での赤い発煙筒を使った戦闘の色使いも最高。

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キャラクターが立っている

本作はいい映画共通の「主人公を好きになれる」という特性を大きく持っていることに加えて、登場人物それぞれのキャラクターをしっかりと掴むことができます。

いいやつなのか、悪いやつなのかがわかりやすい。消費しやすくなっています。

これは良くも悪くもですが。

シックスは、ライアン・ゴスリングお得意のポーカーフェイス・ハードボイルド男で、あまり感情を大きく出さずに、常に冷静沈着という様子。

しかしガムが好きだったり、殺し以外の場面では少年のような心を持っています。とても爽やかな役柄で観客みんなが好きになれます。

ミランダを演じたアナ・デ・アルマスは、007シリーズの「No Time To Die」で演じたパロマには勝てないものの、冷静でいながら正義感を持った女性工作員を演じ切りました。

パロマの時はチャーミングな一面が見えましたが、今回は常に冷静といった様子でした。

ロイドを演じたクリス・エヴァンスも素晴らしい。キャプテン・アメリカ役として広く知られているクリスが、極悪非道のクソ野郎を演じたことにギャップを覚える方も多いかもしれません。

しかしクリスは映画「ナイブズ・アウト」でも極悪非道のクソ野郎を演じていました。

実は僕は、クリスの演じる悪役が大好き。

アベンジャーズを撮っておきながら、悪役にクリスを起用したルッソ兄弟は、この辺りをよくわかってるんだろうなと思います。

クリスは表情がとても豊かで、憎たらしい悪役がぴったりです。

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あえてディスってみる

ここまで褒め殺しになってしまっているので、あえてマイナスポイントを話してみます。

僕の評価は★4.4ということで、MAXの★5からは0.6ポイントマイナスしているわけですから、少なくとも何かがマイナスポイントだったわけです。

大きく2点あったかと思います。

①ストーリーが甘い
②演出が行き過ぎ

①に関してはそのままで、元いた組織から裏切られて戦う。中身としては無垢な少女が犠牲になることを防ぎ、組織の不正を暴く。という古典的なものだったことで多少退屈してしまったということです。

馬鹿の一つ覚えのような「大どんでん返し」はいらないにしても、もう少し深みや奥深さ、観客の思考を掻き立てるようなエッセンスがあってよかったのではないかと思います。

②に関しては、市街戦でRPG(ロケットランチャー)や、機関銃が出てくるなどの常軌を逸し過ぎた戦闘などがそれにあたります。

そもそも工作員同士の戦闘を描いているにも関わらず、派手にやり過ぎている感は否めません。一般人の死傷者が何人も出てしまえば、アメリカ・ドイツ間の戦争にまで発展しそうな勢いです。

しかし対して肉体戦に関しては本作は優れていたように思います。

相手からの攻撃をしっかりと、避けよう・防ごうという戦闘が目立つので、本気のプロ同士の殴り合いという感がありみていて飽きませんでした。

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まとめ

close up of fox on grass
Photo by Pixabay on Pexels.com
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今回は「グレイマン」をレビューしまシタ。

ネトフリはコロナ禍に入ってから加入者が減少したことで知られており、そのコンテンツ内容への影響も心配されてきたところでした。

今回は2億ドルをこえる製作費をつぎ込んだ超大作ということで、しっかりと面白いものが出来上がっていました。

ライアンの劇中のセリフでシックスという名前について「007は空いてなかったからさ」というものがありました。

シックスという役柄・グレイマンは、今後も長く続いていくシリーズになりうるかもしれません。

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