【映画レビュー】良作良作!「スパイダーヘッド」【ネタバレ感想考察】

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久々当たりのネトフリオリジナル

KOX
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今回は2022年公開したてのネトフリオリジナルSFスリラー?「スパイダー・ヘッド」をレビューしマス。

筆者評価は★3.7

出演:クリス・ヘムズワース/マイルズ・テラー

監督:ジョセフ・コシンスキー

シンプルながら、サクサクと話が進んでいくので消費しやすい良作。

まあ、「消費しやすい」と言うのは良くも悪くも。なのですが…。

日本版広告では「主演!クリス・ヘムズワース!」みたいに書かれていますが、主演ではないような…。

ともかく、爽やかな演技でマッドサイエンティストを演じていて、非常にハマり役でした。

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ざっくりあらすじ(ネタバレ)

重罪を犯した囚人に対して、治験に協力することを条件に、快適な暮らしを提供する刑務所「スパイダー・ヘッド」。

看守長兼、実験指揮官のスティーブは、囚人に対して日々治験の実験をしていきます。

薬は背中にセットされた薬品ボックスから、スマートフォンを使用して自動注入される仕組みとなっており

その薬は「オビエール」と言う対象物が怖くてたまらなくなる薬だったり、「ラブワクチン」と言う、相手に対して強い愛と制欲を覚える薬だったりと様々。それぞれに「N-40」などとコードが振られています。

囚人のジェフは、過去に自分が犯した飲酒運転で友人と恋人を死なせてしまったことを悔いながら、更生しようと努めて生活しています。

女囚のレイチェルと惹かれ合ったりと、ここでの生活に馴染んでいます。

しかし、「ダークフロッグ」と言う、「強い苦痛を伴う薬」の実験をする際、ジェフがその薬を誰に投与するか決めなくてはならないと言われます。

ジェフは、あんな苦しい思いを誰にもさせたくないと断ります。

しかしスティーブはこれを認めず、ヘザーと言う囚人に薬を投与させます。

ヘザーは苦しみだし、背中につけた機器を壁に強打。これによって薬が大量流出し、制御不能に。

耐えられなくなったヘザーは、鋭利な金属片で、自分の喉を裂いて死亡してしまいます。

流石にこれは予測していなかったスティーブは、動揺。

実験室まで走っていきます。

制御室に一人残されたジェフは、スティーブが残した鍵を使って、鍵のかかった引き出し開けてみます。

するとそこには、スティーブの名前が入った製薬会社の封筒と、薬についての資料、そしてビンゴカードがありました。

これによって、スティーブがよく口にする「治験委員会のお達し」は真っ赤な嘘であり、薬のコードはこのビンゴカードをもとにしているとわかります。

ジェフは、この施設が違法な施設であることを悟ります。

スティーブの助手に、「今ならまだ間に合う」と説得し、彼にこの施設を出て警察に通報するように言います。

翌日、また「ダークフロッグ」の投与実験が行われました。

投与対象は、恋人のレイチェルです。

ジェフはこれを拒否し、スマホを使ってスティーブにダークフロッグを注入します。

前日、助手に言ってスティーブの薬品箱にもセットしてもらっていたのです。

命からがら逃げ出すジェフとレイチェル。スティーブも、警察から逃れるためセスナに乗り込んで逃げ出します。

しかし流れ出た「感動薬」が作用し、自然の美しさに気を取られているうちにセスナは墜落。爆発します。

ジェフとレイチェルは高速艇で逃げます。

「もし薬があるなら、自分を許せる薬が欲しい。そうすれば人生を楽しんで、愛する人を心から愛せるから」とジェフが心でつぶやくのでした

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スティーブが不気味

本作の黒幕、マッドサイエンティストのスティーブ。

悪役でイカれているながらも、動揺したり笑ったり、人間的な面が目立ちます。

外見だけ見れば、イケてるビジネスマンと言う感じ。

その正体は、違法な治験によって莫大な財を成した製薬会社の社長。

自分自身の体にも薬品箱をつけ、「作る側もやらないとな!ハハハ!」と話す爽やか狂人です。

悪役なのに声のトーンが常に高いことと、表情が豊かなところが非常に良かったですね。

ただ、「いかにも」って感じの施設(コンクリ打ちっぱなしででかいガラスの白壁の実験室)にいるので、なんとなく悪いやつなのがわかってしまうのが残念。

この辺りは監督もしくはネトフリの手腕でしょうか。

この不気味さの源流は、スティーブは本当に「世直し」を考えているからです。

つまり特殊な思想を持っているカルト的思考なため。

「人を苦しめてやりた意」みたいな犯罪者の思考ではないんですね。

「命令を絶対聞いてしまう薬」の開発をすることで、犯罪をゼロにしようと考えているのです。

これを証明するため、「愛する人に拷問薬を投与できるか」をジェフに問いかけていたのです。

しかし薬は未完成でした。

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設定は結構ガバガバ

詳細な設定がかなりガバガバなところはあります。

映画終盤で、実はジェフの刑期は終了しており、レイチェルも裁判で勝利していたので保釈されていたはずなことが明かされます。

この辺りの理解が難しい。

スティーブは刑務所・警察と繋がりがあり、囚人を請け負っているのかと思いましたが、違法行為をしていることからそうではないことがわかります。

と言うことは囚人を誘拐してきたと言うことになるのでしょうか?

もしくは、警察に賄賂を送っているとか?

しかし囚人の周辺の人物から不審に思われそうです。この辺りはガバガバでした。

これに加えて、薬品箱がなぜ背中のあんなぶつけそうなところについているのかが謎です。

しかもデカすぎ。寝る時に壊してしまったらどうするのか…。

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まとめ

close up of fox on grass
Photo by Pixabay on Pexels.com
KOX
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今回はネトフリオリジナル「スパイダー・ヘッド」をレビューしまシタ。

ネトフリオリジナル映画は、最近当たりがかなり少ない気がします。

その中ではそこそこ楽しく見れる良作だったのではないかなと思います。

メッセージ性も強く、結局薬に頼らない生活・指示をなんでも「承認」しないことの大切さを解いていて面白かったです。

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