【映画レビュー】Netflixオリジナル「KATE」舞台は日本!【ネタバレ感想考察】

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でましたアメリカン「ニッポン」!

今回は、2021/9公開のアクション映画「KATE」をレビューしていきます。

筆者評価は★3.8

ゲームっぽい雰囲気で、ゲーム好きの方は楽しめそうな映画です。

タイムリミット24時間以内にミッションを達成するという設定はありがちなものの、日本が舞台で敵がヤクザだったり、日本語の歌が多用されていたりとなかなか面白く見れました。

あの超うるさい宣伝カー「バーニラバニラバーニラ高収入ー」も出てきて、めっちゃ面白かったです。

ただ、やはり目立ったのは歪んだ「ニッポン」感。これは中国だろみたいなシーンや、そもそも街がネオンすぎたり、ジョン・ウィックで出てきた日本のような感じですね。

ざっくりあらすじ(ネタバレ)

ケイトは凄腕の暗◯者。育ての親であるヴァリックと共に、大阪にてヤクザの幹部を処分するミッションに挑みます。

狙撃位置についたケイトですが、現場に少女がいることから、トリガーを引くことを躊躇ってしまいます。

上層部に「少女がいる。(子供の前で仕事を行うのは)規約違反なはず」と伝えますが、上層部は頑なに「go」を出します。仕方なくトリガーを引くケイト。

少女は泣き叫ぶのでした。

任務後、ケイトはヴァリックに、仕事から足を洗いたいと伝えます。ヴァリックは、東京でもう一仕事したら、やめればいいと伝えます。

ケイトは東京で任務にあたります。バーで知り合った男と酒を飲み寝ます。最後の任務を受け取り、狙撃位置につきます。

しかし体に変化が。狙撃に失敗してしまいます。その後ヤクザから命からがら逃げ出したケイトでしたが、力尽きて気絶してしまいます。

目を覚ますと病院。告げられた病名は「急性放射線症候群」。ケイトは、バーで知り合った男に毒を盛られたと気づきます。

隙を見て病院から逃げ出すケイト。

ケイトは、打ち損じた標的「木嶋」の手がかりを掴むため、まずバーで知り合った男の元へ向かいます。男によると、「佐藤」にやれと言われたとのこと。中身は睡眠薬だと聞かされていたということで、放免。

佐藤の元へ向かいます。木島の居場所を知らないというので、全員処分します。

最後に生き残った男(まさかのこれが内山くんでした笑)から、「アニ」という少女なら何か知っているという情報を受けます。

アニの元へ。すると、見覚えが。大阪で狙撃した現場にいた少女でした。ケイトはそのことを明かさずに、木嶋の居場所を問います。

するとシンゾウという男がアニ救出のため、強襲をかけてきます。これを返り討ちに。

次はアニいわく、木嶋の右腕、「蓮司」と親しい「城島」の家へ。城島と乱闘。処分。

城島の持っていたデバイスから、蓮司の居場所を追跡。恵比寿でこれを強襲。

ついに木嶋の元へ。

木嶋と対峙したケイトは、真実を知ります。

木嶋暗◯の依頼や、ケイトに毒を持ったのは、蓮司とヴァリックだというのです。蓮司は組長になるため、ヴァリックは次のケイトを生むために裏で繋がっていたのです。

ケイトは木嶋と手を組み、アニを第二の自分にしないため、蓮司とヴァリックとの戦いに挑みます。

満身創痍でヴァリックとの戦いに勝利したケイトは、ネオンの招き猫を眺めて、死んでいくのでした。

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歪んだニッポン感

予告編から切り抜いているので、画像だとこれくらいしか伝えられませんが、各所で「アメリカ人が思う日本」が出まくっています。

基本的に街全体が暗く、ネオンの明かりの下でガラの悪い人たちが酒を飲んでいる。という。

どんだけ治安悪いと思われてんの!

基本的に、街並みの感じが中国の市場みたいな雰囲気でした。

道幅は車が通れないようなところばかり。上野の路地裏がずっと続いているような感じ。

飾られている看板も「人間のよう」とかそんな感じの看板が多く、どういう基準で日本語選んでるのかなという。

そしてやっぱり日本刀は出てくるんですね。

日本には銃刀法違反というものがありますから!と突っ込みたくなりますが、そこは黙ります。

日本語へのリスペクト

people walking on street near buildings
Photo by Aleksandar Pasaric on Pexels.com

基本的には、日本語へのリスペクトがある方の作品だったかと思います。

ジョン・ウィックに出てくる忍者軍団は日本語が酷すぎて見てられなかったんですが、本作はちゃんと日本で活躍している俳優が出ていたので、良かったです。

特に國村隼、浅野忠信は良かったです。日本でいつもしている演技そのままって感じでした。

ただ、キーキャラクターの「アニ」がちょっと日本語がお粗末でした。

「コノクーソ!コノクーソオンナガ!」みたいな。洋画なので、どうでもいいと言えばいいんでしょうけどね。水原希子とかの方が良かった気も。年齢が合いませんかね。

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単調で飽きてしまう

手がかりとなる人物の元へ行き、戦闘。次の人物のところへ行き、戦闘。を繰り返すスタイルなので、飽きてしまいます。

アクションも、よくある主人公が大勢を相手にして蹂躙する「オレツエー」タイプ。この形式の映画ではジョンウィックの右に出ることは難しいです。

「急性放射線症候群」にかかっているという設定が載っているので、そこはそこそこ面白かったです。

毒に侵された状態で戦うので、泥臭い肉弾戦という感じで良かったです。

ただ、急性放射線症候群は48時間ほどで発症するとされているので、その辺りはちょっとでしたね。

なぜ24時間の猶予が与えられた?

毒を盛られたケイト。なぜ24時間の猶予が与えられたのでしょうか。

ケイトに毒を持ったのは、ヴァリックが「ケイトが足を洗おうとしたら始末しろ」という命令が出ていたためでした。

しかし、盛られた毒は「ポロニウム204」という放射線毒。

なぜ青酸カリなどではなくこれにしたのでしょうか。

単純に24時間の間に、依頼した内容をこなしてほしいという考えからかもしれませんが、それならば、仕事を終えた後に盛ればいいはず。

ヴァリックは、できれば毒を盛りたくなかったようですので、蓮司の考えのもとに選ばれた薬だと解ります。

蓮司の狙いがなんだったのかがわからない、不思議な設定でした。最終的明かされるわけでもなかったので、モヤッと終わってしまいました。

まとめ

small red fox between wooden balks
Photo by Funny Foxy Pride on Pexels.com

今回はNetflixオリジナルの「KATE」をレビューしました。

悪くはないけど、特段いいわけでもない感じの映画でした。

サイバーパンクや、ブレードランナーなどの世界観が好きな方は楽しめるかもしれません。

ジョン・ウィックくらいのクオリティを求めていると、ちょっと期待はずれになってしまうかもしれません。

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