新しいバットマンの伝説が始まる
ついに新生バットマン映画が公開となります。
作品情報
主演:ロバート・パティンソン(TENETではニール役)
監督:マット・リーブス(猿の惑星・クローバーフィールドシリーズ)
公開予定:2022/3/11
あらすじ
心に闇を抱えるダークヒーロー、バットマン。そんな彼の前に現れたのは、犯行現場に必ず「なぞなぞ」を残す知能犯「リドラー」。
そして暴かれていくバットマンの過去。果たして…。
ダークナイトを超えられるか。
「ダークナイト」はバットマン映画の完成度限界到達点
「映画版バットマン」といえば、バットマンファンはもちろん、映画ファンの間でも評価の高いのが
2008年公開の「ダークナイト」です。
ダークナイトは、数あるバットマン映画の中でもダントツの完成度と人気を誇ります。
特にバットマンの史上最凶の敵である、ジョーカーを演じたヒースレジャーの人気は、彼の死後10数年経った今でも色褪せません。
ダークナイトを撮った監督は、「インセプション」や「TENET」で知られるクリストファー・ノーラン。
オープニングの銀行強盗シーンはもはや伝説的です。
ちなみに僕の中でのダークナイトの評価は、★4.8/★5.0です。正直言って最高でした。
世間的にはどうなのかな?と思い、調べてみたところ
レビューで4点超えたらすごいというところかと思いますが、この評価の高さ。
やはり映画史に残る名作に違いありませんね。
そして今回、ダークナイトから14年の月日を経て、新生バットマンが帰ってきます。
ここで気になるのは、ダークナイトを超えることができるかという事です。
(あまり比べたりするのもナンセンスというのは、まあ置いておいて)
ダークナイトの完成度は、正直言ってバットマン映画としての限界点にあると思います。
「じゃあ、今回は超えられない事確定なの?」と思うかもしれませんが、僕はそうではないと思っています。
THE BATMANの持つ勝ち筋
では、今回公開になる「THE BATMAN」が「ダークナイト」を超えられるとすればどんな点になるのでしょうか。
ダークナイトは14年前の作品です。14年前ごろというと、世界的には
・金融危機で株価が暴落。
・オバマ大統領当選
・北朝鮮核実験
・テロや紛争多数
が起きていた頃です。
こういった社会的背景がある上でのダークナイトでした。
金や犯罪といった事象に人々の関心や不安が高く、そこへ鋭利に刺しこまれたわけです。
では2022年の現在はどうでしょうか。2021年の世界的なニュースを見てみます。
・バイデン大統領当選
・トランプ支持者議会乱入
・新型コロナウィルス感染者2億人越え
・ミャンマーでクーデター
・SDGs、脱炭素、男女平等、人種差別…
このあたりでしょうか。
14年前も混沌としている世界ではありましたが、決定的な違いはその規模と当事者性ではないでしょうか。
ここにTHE BATMANの勝ち筋があると思います。
規模と当事者性
昨今の世界情勢を語る上で、なんといっても避けられないのが「コロナウィルス」とその周辺で起きている事象です。
未来の世界史に載るこのあまりにも絶大すぎる現状は、その影響力の規模の大きさと、世界中のほぼ全ての人間に等しく同時に起こっているところに特徴があります。
その上で人種差別や男女平等といった、これまた世界の大多数の人々が対象となる事象が進んでいるのです。
この点は14年前と比べて異なる点でしょう。
つまり、今回のTHE BETMENの勝ち筋は「いかに多くの人に当事者意識を持たせられるか」なのです。
いかにオーディエンスに「バットマンは私自身であり、リドラーも私自身だ」と思わせるか、なのです。
バットマンは自分自身
今回のバットマンは、予告映像を見る限り、ダークナイトの頃よりもよりダークな雰囲気が見て取れます。
ダークナイトよりもブルースがかなり病んでいるような印象を受けます。
ブルース自身にフォーカスした作品になっていそうです。
ポスターの赤い雨にたたずむバットマンからは、悲しさや怒り、そしてそれを受容して立ち向かっていこうという態度が見て取れます。
・大事象である「連続◯人事件」に対する個人「ブルース」
・大事象である「コロナウィルス」に対する個人「私」
この辺りが、リンクして鍵になってきそうです。
まとめ
今回は、2022年3月公開の新生バットマン映画「THE BATMAN」について、名作「ダークナイト」と世界情勢を絡めてお話ししました。
ここまで語ってきて、こういうのもアレですが、本当に面白い映画は何も知らず見ても面白いです。
現代社会に生きている時点で、自然と面白く感じられるはずだからです。
最新作でのヴィランとなる「リドラー」については下記の記事で紹介していますので、是非そちらもチェックしてください。
この記事を通して、少しでもバットマンの魅力を知っていただければ幸いです。
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