【HUNTER×HUNTER】能力の体系化という功績【冨樫義博】

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「超能力」をカテゴリ分けして説明

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冨樫義博の漫画、「HUNTER×HUNTER」では「念」という、いわば超能力のようなものが存在しています。この念を使って戦うのがHUNTER×HUNTERという漫画の基本スタイルです。

これはいわば、ジョジョの奇妙な冒険の「スタンド」であり、ワンピースでいうところの「悪魔の実」であり、BLEACHで言うところの「斬魄刀」であり、僕のヒーローアカデミアの「個性」です。

こういったそれぞれのキャラクターに固有の超能力が与えられ、それを使って戦わせることで漫画が作られているわけです。

こうした超能力バトル漫画は、今では主流となっており、HUNTER×HUNTERの連載開始ごろも多く存在していました。

しかし、HUNTER×HUNTERでは「能力の体系化」を行なっており、これが非常に良くできたものとなっています。

今回はこの「能力の体系化」を成し遂げたHUNTER×HUNTERの功績についてです。

水見式

HUNTER×HUNTERでは、「念能力」が6つの種類に分類されています。

自分がどのカテゴリーに属すのかは、自分ではわからず、「水見式」と言う方法で判別します。

水を入れたコップに葉を1枚浮かべ、近くで「念」を練ります。そうするとコップに以下のうち、なんらかの変化が現れ、それによって判別します。

コップに起きる変化と、それによる能力

  • 水の量が増える→強化系
  • 水の色が変わる→放出系
  • 葉が動く→操作系
  • 水が濁る→具現化系
  • 水の味が変わる→変化系
  • その他のあらゆる変化→特質系

この、「強化系」「放出系」「操作系」「具現化系」「変化系」「特質系」の6カテゴリーに分類されているわけです。

例えば主人公であるゴンは、このうち「強化系」にあたり、親友のキルアは「変化系」にあたります。

6カテゴリー

主人公であるゴンは、強化系であるため、手に力を溜めてパンチを強くするなどの戦闘スタイルを得意としています。

キルアは変化系ですから、自分のオーラを電気に変えての戦闘スタイルが得意です。

実はこの6カテゴリーの分類。かなり優秀で、全ての能力漫画に適応させることができるのです。

例えば先の例に出したジョジョのスタンドで言えば、承太郎のスター・プラチナは自身の身体能力や動体視力・反射神経を最大まで引き出していることから「強化系」能力であるといえるでしょう。

ワンピースの悪魔の実で言うと、ゴムゴムの実はおそらく特質系(もしくは身体強化に入るので強化系?)でしょう。兄のエースのメラメラの実は完全に変化系ですね。

BLEACHで言う斬魄刀では、一護の「斬月」は自身の霊力を刃状にして飛ばすことができるので、放出系にあたります。

僕のヒーローアカデミアは、、すみません僕読んでなくてあまり良く知りません…。

代わりに鋼の錬金術師のエドを挙げると、彼は具現化形にあたるでしょう。

まとめ

retro camera on comic book
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HUNTER×HUNTERという作品は、冨樫義博という天才中の天才に描かれているため、
ただの少年漫画とは思えないような内容の濃さがあります。

それはシンプルにストーリーが面白いというだけでなく、漫画としての表現の仕方や、こうした能力の体系化など、漫画としての在り方に影響を与えるような変革力を持っているのです。

是非HUNTER×HUNTERを読む時以外も、この6カテゴリーに着目して漫画やアニメを見てみてください。

おまけ

おまけとして、他の漫画のキャラも分類してみようと思います。

①ドラゴンボール

これは文句なしの放出形ですね。というか登場人物のほとんどが放出形にあたるのではないでしょうか。

②呪術廻戦

主人公の虎杖はいまだに色々と謎が多いので、分類できないとして。

伏黒恵は式神と言われる妖怪のようなものを操作して戦いますから、操作形にあたりますね。

釘崎野薔薇は釘を使って戦い、刺さった先に呪力を流し込む、といったような戦闘スタイルを取ります。これは特質形といってもイイのではないでしょうか。釘は実際に存在しているものですしね。

③進撃の巨人

ぶっ飛んで、進撃の巨人を分類したらどうなるでしょうか。

文句なしの特質系?でしょうか。もしかすると強化形にあたるのかもしれません。

もしくは、肉体を具現化させて戦闘しているという考え方もできるかもしれませんね。

特にエレンの「進撃の巨人」の能力には、過去と未来の記憶を繋ぐ能力があるので、これはもう完全に特質系です。パクノダに少し通じているところがありますね。

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