大人向け少年映画
今回は「スーサイド・スクワッド”極”悪党集結」をレビューしマス。
筆者評価は★3.4
出演:マーゴット・ロビー/イドリス・エルバほか
監督:ジェームズ・ガン
前作、「スーサイド・スクワッド」はハーレイクイン一本頼みの駄作でした。今回はどうかというと…
今回はハーレイクインの他にも立つキャラはいるものの、結局のところ駄作。
「娘のために作戦に参加する父親」キャラが、デッドショットからブラッドスポートに変わっただけ。しかも能力も武器のスペシャリストで丸かぶり…。
相変わらず敵もぶっ飛んだ怪獣とかで、超子供向けなストーリーでした。それにしてはグロ表現がダイレクトなので、対象年齢は15歳以上。
誰に向けた作品なのか…。
ざっくりあらすじ(ネタバレ)
新生スーサイドスクワッドを組織した指揮官ウォラー。
任務地の島に上陸した部隊ですが、奇襲に遭い、隊長のリックとハーレイ・クイン以外死亡。
別部隊が島の裏から上陸し、野営。隊長のリックと、ハーレイクインを回収した一同は
次の日、極秘施設に入るのに必要な「シンカー」という男を拉致ります。
これを利用し、施設に入った一同。施設で明らかになったのは、非人道的な人体実験の数々。
奥のガラスの中にはでっかいヒトデの化け物が収容されていました。
任務は「これに関するあらゆるデータの削除」です。その理由は、この生命体の研究にはアメリカも関係していたため、これが公になると国際問題になるから、ということでした。
リックは、これはマスコミに出して国民が知る必要があると言いますが、メンバーの一人「ピースキーパー」はそれに反対します。
ピースキーパーはブラッドスポートに殺害されます。
その頃、巨大ヒトデが収容されていたガラスが壊れ、ヒトデが外へ出ます。
街は混乱。指揮官ウォラーは、ヒトデの対処はアメリカの知るところではないので、帰ってくるように言います。
しかしブラッド・スポートらはこれを無視し、ヒトデと戦います。
これを倒し帰ったブラッドスポートたち。「我々を自由にすれば、研究は公表しないでおいてやる」と交渉し、彼らは自由になるのでした。
相変わらずのハーレイ・クインの画ヂカラ
前作「スーサイド・スクワッド」は、映画全体がほぼ100%ハーレイクインというキャラクター1本頼みの映画でした。
ストーリーは酷く、雑で幼稚なものでした。僕自身、ストーリーは何も覚えていません。
日本においても、ハーレイクイン人気や女優マーゴット・ロビーの名を広く知らしめたのは、前作です。
「キャラクター力が激つよの映画」としては一見の価値はあるものの、映画としてのクオリティは低かった前作。続編となる今回も、基本的には変わっていません。ちょっとサメくんがかわいいなという程度です。
とはいえ相変わらずのハーレイ・クインの画ヂカラで、とりあえずハーレイを写しておけば映画が成立してしまうほどの力。
マーゴットロビーがハーレイをやめない限り、どれだけくだらない内容でもシリーズは続けられますね。
超B級ギャグ映画
本作はもうギャグ映画なので、ツッコミを入れるのもアレですが
潜入作戦にも関わらず、ちょうド派手な衣装を着たり。
誰がカナヅチかも調べておらず、海に入っただけでメンバーの一人が死んでしまったり。
作戦から脱出しようとしただけで警察が頭をぶっ飛ばしたり。
とにかく雑ですね。
こういったディティールを楽しむというよりも、キャラクター同士のやり取りを楽しむという映画でしょうね。
ゲーム的な「死」の表現や、ゲーム的なキャラクターのデザインなどなど。
ゲーム・映画・漫画の中間的位置付けにある作品と言えます
頭空っぽにできるという点では高評価
ストーリやディティールは一旦全て置いておいて。
キャラクター造形の頭の悪さ。アクションの頭の悪さ。作戦自体の頭の悪さ。敵がでっかいヒトデという頭の悪さ。とにかくあらゆる頭の悪さが振り切っていて、爽快感さえ覚えます。
頭を空っぽにして、ただただ見れる映画という点では高評価です。
ときたま、超ジャンクなニンニクマシマシステーキハンバーグ!みたいな料理食べたくなりますよね。
この映画は、それです。たまに食べたくなる超ジャンキーフードです。
まとめ
今回は「スーサイド・スクワッド”極”悪党集結」をレビューしまシタ。
ハーレイクインがマーゴット・ロビーじゃなかったら、きっと成り立ってない映画です。
今後も続くような終わり方でしたので、期待ですね。
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