【映画考察】「レディ・プレイヤー1」【ネタバレ感想】

game

全てのサブカル好きへ

今回は2018年4月公開の映画、「レディ・プレイヤー1」を考察します。

監督はあの、スティーブン・スピルバーグ。主演はタイ・シェリダン。

ゲーム世界での体験が物語のテーマとなっており、まさに今変わりつつある世界を表しています。

この後コロナウィルスが隆盛したこともあり、未だに注目度の高い映画の一本です。

当時MX4Dにて本作を視聴しましたが、興奮度がすごかったです。正直アタリ映画です。

ざっくりあらすじ(ネタバレ)

時は2045年。環境汚染・気候変動・政治の不機能により、世界全体がスラム街と化していました。

そんな人々の唯一の癒しは「オアシス」というVR世界。世界中のほとんどの人がここに暮らします。

主人公ウェイドもそのひとり。

オアシス創始者であるハリデーが死去し、発表されたメッセージは世界中の人々を動かしました。

ウェイドは仲間と共に第一の試練、第二の試練、第三の試練をクリアして行き、この「オアシス」を支配する権利を得るのでした。

ウェイドは試練の過程で、仲間と過ごす現実の時間の大切さに気づき、週に2日はオアシスを停止して運営していくことを決めたのでした。

スポンサーリンク

ワンピースっぽさ

a pirate ship sailing on sea
Photo by Alexandr Podvalny on Pexels.com

ハリデーの残した遺産を探すため、世界中の人々が冒険に出かける。という設定は、漫画「ワンピース」にかなり似ています。

ワンピースでは、海賊王ゴールドロジャーが残した遺産を探すため、世界中の人々が冒険に出かけます。

ワンピースは未だ完結していませんが、このレディプレイヤー1とワンピースとの間には他にも似ている点があります。

それは、主人公の考え方や思考、行動が遺産を残した側の人物(ホリデー・ゴールドロジャー)とよく似ているということ。

どこに遺産があるのかは謎であるため、この遺産にたどり着ける人物は遺産を隠した人物と思考が似ていることになります。

ワンピースでは、ルフィの姿とゴールドロジャーの姿を重ねるシーンもあります。

ウェイドも、世界中の誰も気が付かなかったハリデーの真意に気がつき、レースゲームでいきなりバックスタートを切るという方法で勝利を掴むのです。

金田バイク

本作では、世界中のアニメや漫画、映画に登場したものがアイテムとして登場します。

数多くある中で、僕が最も興奮したのはやはり「金田バイク」

これは日本のアニメ映画「AKIRA」に登場する主人公「金田」が乗っている真っ赤なバイクのことを指します。

その造形は何十年経っても美しく、今でも金田がバイクにブレーキをかけるシーンはTシャツになるなど人気が衰えません。

この映画では金田バイクvsキングコングが見れるんですね。

途中の街中を駆けるシーン、もしかするとスパイダーマンの舞台?と思いましたがこれはわかりません。

とにかくこういったサブカル好きの心をくすぐるような小ネタが満載の映画です。

本当のわたし

a man wearing a vr headset
Photo by Pavel Danilyuk on Pexels.com

ウェイドはゲーム内でアルテミスという女性と出逢います。

もちろんゲーム内で出会うわけですから、容姿はゲームキャラクター。

オアシス専用のスーツを着用することで、ゲーム内での感触がそのまま体へ伝わります。

中にはこの機能を使ってゲーム内で風俗を楽しむ者も。

ウェイドは、アルテミスとのふれあいの中で、アルテミスへの自身の気持ちを確認します。

この気持ちをアルテミスに打ち明けます。

しかしアルテミスは「あなたが思いを寄せているのは、あくまでアルテミスというキャラクター。現実の私はかわいくない。幻想はやめて」と突き返してしまいます。

ここのやりとりは、あるあるながらもキチンと入れ込んでくれたのは嬉しいです。

ゲーム恋愛は不純なのか?

photo of person typing on computer keyboard
Photo by Soumil Kumar on Pexels.com

ゲーム内で出逢い、結婚する人も多くいる現代。

僕の知り合いにも、ゲームで出逢ってからゴールインした人はいます。

よくゲームで出会って恋愛に発展する事を、否定的に捉える声が聞かれます。

これらは人間特有の「わからないものへの恐怖」からくる拒絶反応であって、よく紐解けば、むしろこちらの方が純粋な愛ではないでしょうか。

顔も名前も知らない人物との関わり合いの中で、恋をする。

見た目や経歴に恋をするのに比べれば、圧倒的に純情です。きちんとルッキズムから離れた存在であると言えるでしょう。

ゲームキャラに恋をしてるだけというのも、半分存在してしまっていいと思います。

人は常に何かを演じている生き物。それが具体的に姿を持っただけです。

ゲーム内アバターの外観は、その人の考えやアイデンティティの塊。それに惹かれるのであれば、それはその人「自身」に惹かれているという事です。

スポンサーリンク

散りばめられた小ネタたち

本作では、直接大きく取り上げられるネタとしては、先述したAKIRAや、ジュラシックパーク、キングコング、シャイニング、ガンダムなどなどがあります。

これでも十分サブカル好きには最高の内容です。

しかしこの映画はこれだけにとどまりません。

散りばめられた「小ネタ」、「イースターエッグ」は300以上にのぼると言われており、これらの100をまとめている動画がYoutubeに上がっています。

こちらの「GAOU CINEMATIC STUDIOS」さん作成の動画。

僕自身全く気がつけなかった小ネタも大量にありました。

特に感動したのは、カーチェイスシーンにトゥームレイダーのララクロフトがいたことですね。

(ハローキティは、映画を見ている時に気がつけましたよ!)

一度視聴した後に絶対に見返したくなるてんこ盛りの小ネタ集となっており、この動画が最もクオリティの高い動画でしたので、ぜひ見てみてください。

サブカル世界は宇宙

milky way galaxy
Photo by Felix Mittermeier on Pexels.com

僕は、多くのゲーム作品と触れ合い、漫画と触れ合い、アニメと触れ合い、映画と触れ合ってきたつもりでした。

周囲の人物の中では知見がある方だと自負していましたが、この映画というグラスを通して、寒がる世界を見てみると、そこには宇宙が広がっていました。

まだまだ元ネタを知らないもの、元ネタはしていても細かいディティールに気が付けないものなど。

サブカル世界は本当に奥が深いのだと思い知らされます。

まとめ

close up shot of a hedgehog
Photo by Kenny Belue on Pexels.com

今回は、2018年に公開された「レディ・プレイヤー1」についての考察でした。

本作は日本ではそこまで知名度が高くないように思えますが、正真正銘の名作だと思います。

僕のお気に入りの映画の一つで、何度でも見れる楽しさを秘めています。

すでに4回近く見ましたが、飽きが来ません。

続編が来るかもとの噂も聞いたことがあるので、楽しみに待っているのですが…。

この記事が、読んでくれているあなたと本作の出会いになれば幸いです。

スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました