ストレンジャー・シングス+リング…?
今回は、Netflixで配信されているホラー・SF・ミステリ系ドラマ、「アーカイブ81」について考察したいと思います。
主演はマムドゥ・アチーとディナ・シハビのW主演。どちらも僕はお初の俳優さんでした。
というより、本作に出ている俳優さんで知っている人はいませんでしたね。
監督は「レベッカ・ソネンシャイン」。こちらもお初でした。
ジャンルはホラーとなっていたのですが、普通にミステリ要素が強そうなのでみてみたところ、面白かったです。
ざっくりあらすじ(ネタバレ)
ビデオテープの修理業をしている主人公「ダン」。そんな彼の腕を見込んで、特別オファーが舞い込む。その依頼とは、山奥の施設でひとり、極秘のテープを修復すること。なんとそれを成し遂げれば大金を振り込んでくれるといいます。
明らかに怪しい依頼ですが、依頼主がなぜかダンの「過去」について知っている事から、何かあると睨みオファーを受けることにします。
その内容は、1994年に撮影された「ヴィッサー」というアパートをめぐるドキュメンタリー映画。女子大生のメロディという女性が撮影したものです。
しかし、ビデオを修復し、見進めていくと段々と不穏な雰囲気になっていきます。ヴィッサーの住人はカルト宗教の信者だったのです。
メロディはカルトに巻き込まれていきます。
すると、次第に修復しているダンの身の回りでも、超常現象が起き始めます。
また、ダンの白昼夢・幻覚にメロディが現れるようになり、いくつか会話を交わすようになります。ハッと気がつくとメロディはいなくなっています。
すると、修復したテープの中で、あり得ない現象が。ダンとメロディが夢で交わした会話がビデオに登場するのです。ビデオの中のメロディは「なぜ私の夢の内容を知っているの!?」と混乱。見ているダンも混乱します。メロディとの会話は夢ではなく、現実だったのです。
次第に状況は悪化していき、メロディは「別次元にいる悪魔を呼び起こす」というカルトの儀式に巻き込まれます。しかしこれは予想外の事態になってしまいます。メロディが別次元へ行ってしまうのです。
ダンの方では、TVモニターから悪魔のような化け物が出てこようとしたりとこちらも大混乱。
ダンはこの超常現象を目の当たりにし、メロディは今も「別次元」で生きているのでは。と思い始め、ダンもカルトの儀式を行うことでメロディと同じ世界へ行くことを決意します。
儀式は成功し、ダンは別次元でメロディを救い出しますが、メロディだけがこの世に帰ってきてしまいます。
ダンは気絶してしまい、目を覚ますと病院のベッドに。流れているテレビ画面を見ると、日付は1994年なのでした。
色々詰め込んでるけど意外とまとまっている
本作を見ていてまず浮かんだのは「ストレンジャーシングス」と「リング」です。
この世と同じような世界で表裏一体の存在だが、悪魔や化け物が棲んでいる別次元の世界という設定が、「ストレンジャー・シングス」を意識していることはほぼ確実でしょう。あと多分「ダーク」も。
加えて、呪われているテープを主人公が見進めていき、画面から化け物が出てくる。という設定も「リング」を意識しているのは確実です。
呪われたテープを見ていき、ちょくちょく化け物の顔が画面に映り出した時点から、「画面から出てくる」というお決まりのシーンを待っている自分もいましたね。
あとはカルト宗教系の映画。これはちょっと「これ!」という作品名こそ出ないものの、カルト宗教系の「人」が怖い系の要素も入れていました。
かつ、特殊な実験施設で通常の生活から隔離される様子は「エクス・マキナ」のような雰囲気を感じさせます。
こういった様々な要素をワーっと入れ込んでいるにもかかわらず、意外と内容はまとまっていました。
本ドラマに高評価をつけている方は、この辺りを評価しているんじゃないでしょうか。
ちょっとテンポは悪い
本ドラマは、1話あたり50分×8本ということで、約400分。6時間強です。
ドラマなので仕方がない…。といえばそうなんでしょうが、それにしてもちょっとテンポが悪かったかなと思います。
見ている側に一定の負荷が掛かっていき、一定間隔でその解放があることでテンポが確保されます。しかし本作ではその解放がとても少ないため、見ている側が疲れてしまい、ダルっとした印象を受けてしまいます。
そこまでめちゃくちゃ気になるってほどではありませんが、ドラマを普段あまり見ない人からすると、結構きついかもしれません。
シーズン2はどうなる?
本作はまだシーズン1しか出ていません。
シーズン1の最後は、別次元世界に残されたメロディをダンが助けに行き、入れ替わりでダンが別次元に残ってしまうところで終わります。
このことからシーズン2は、現世に帰ってきたメロディが、別世界に残されたダンを救う話になりそうですね。
ダンはもともと、何も知らない青年でした。それがビデオを見進めていくことによって、様々な真実を知っていくことになりました。
しかしシーズン2は全てを知っているメロディが活躍すると思われます。メロディはこのカルト宗教の被害を受けた当事者ですからね。
しかしメロディは25年間別次元にいたため、帰ってきた現世は、25年後の世界。変わり果てた周りの様子に困惑する描写もありそうで、今から楽しみです。
あとは、「ジェス」が活躍しそうな予感。
メロディが最も気にしているのは「ジェス」。カルトに巻き込まれそうになった女の子です。
どうやらジェスは亡くなっていないようですから、現世に戻ってきたメロディはジェスを探すのではないでしょうか。
ジェスは当時から+25歳。40歳近くになっていそうです。シーズン1では現世でジェスらしき人物は確認できませんでしたから、シーズン2のキーパーソンになりそうです。
まとめ
今回はネトフリオリジナルドラマの「アーカイブ81」を考察しました。
内容としては前述の通り、意外と内容がまとまっていて面白かったです。
しかし正直、「パッとしない」感が否めません。
例えばストレンジャーシングスといえば、レトロで赤っぽいイメージがパッと思い浮かびますよね。
イカゲームだったら緑のジャージ・△□◯・赤いジャージ…など、アイコン力が強いです。(僕はイカゲームあまり好きじゃないですけど)
とはいえ、パッとしない感が強いので、ここからどのくらいの盛り上がりを見せていくかが鍵になりそうです。
気になった方はぜひネトフリでチェックして見てください。
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