ゲイシャコーヒーはもはや別の飲み物
今回は、コーヒー界でも最高峰の美味しさと言われている「ゲイシャ」について学んでいきます。
コーヒーが好きで、カフェなどに良く行く方は、メニューでたまに「1杯1,500円」や「1杯2,000円」というメニューを見たことがある人も多いのではないでしょうか。
それは多くの場合「ゲイシャ」という品種である可能性が高いです。
有名なカフェであればあるほど、このメニューを置いている可能性は高いです。
このゲイシャという品種。この品種についてよく知らないと、「ただの高いコーヒー」でしかないですよね。頼む日は来ないかもしれません。
でもそれは勿体無い!ゲイシャコーヒーには、高いだけのしっかりとした理由があるのです。
そもそもどんな品種なの?
「ゲイシャ」は日本のあの芸者とは全く関係ありません。ありませんが、日本ではパッケージのイラストに、洒落で芸者さんが使われることがあります。
エチオピアにあった「ゲシャ」という村の名前が由来となっています。
実はこの「ゲイシャ種」、「アラビカ種」という世界的に有名な品種の突然変異種と言われています。
この突然変異種が、ゲシャ村に自生していたのです。この品種がパナマに渡り、「エスメラルダ農園」で栽培。その後2004年、パナマで開かれた品評会に出典されます。
このゲイシャ種のあまりの美味しさに審査員は大熱狂。これが「ゲイシャショック」と言われています。
コーヒーの歴史は9世紀から現在に至るまで実に1,000年以上。この長い歴史の中で2004年以降出てきた超最新種なのです。
なぜ高い?
ゲイシャが美味しいのはわかった。でもじゃあたくさん作ればいいじゃないかと思いますよね。
しかしこのゲイシャコーヒー。大量生産ができないんです。そもそも元となった「アラビカ種」が虫や病気に弱く、栽培が難しい。さらに調べたところ、なんと収穫量が通常のコーヒーに比べ2分の1なんだとか。
つまり、需要は非常に高いのに供給が少ない。必然的に値段は高くなりますよね。
今ではパナマ以外にもエチオピアやコロンビアなど様々な土地で栽培されているものの、標高や温度、日照時間など様々な条件がわないとならないため、依然として栽培が難しい品種です。
こういった数の少ない品種なため、基本的にチェーン店では置いていないことがほとんど。期間限定で置かれるのもかなりレアです。
どんな味がする?
ではゲイシャはどんな味がするのでしょうか?普通のコーヒーとどう違うんでしょうか。
ゲイシャの特徴といえば、まず挙げられるのはその圧倒的な香りでしょう。
花束のようなフローラルな香りや、ジャスミンのような爽やかさも感じられます。柑橘系のようなフルーツっぽい香りも感じられます。
ちなみにこの香りは、コーヒー豆を挽いた段階、淹れている段階でも圧倒的に香ってきます。
そのほか、酸味の心地よさや、後味の芳醇な甘さなど、特徴を強く感じながらも調和した味わいです。
正直言って、通常のコーヒーとは別の飲み物と言っても過言ではないでしょう。
どこで飲める?
では、これだけ希少なゲイシャコーヒ。どこで飲めばいいのでしょうか。
今、ゲイシャコーヒーはAmazonで検索すると無数に豆が出てきます。
しかしそれらの豆は全くお勧めしません。多くの場合、ゲイシャ豆が1パーセントだけ配合されています。みたいなブレンドばかり。
それは本当のゲイシャとは到底言えません。
ゲイシャ100パーセントと書かれていても、100グラム2000円以下はまず怪しいと思った方がいいです。
ゲイシャを飲むのであれば、「スペシャルティコーヒー専門店」に行きましょう。
スペシャルティコーヒーについてはhttps://coffeeofroadrunner.com/【コーヒー入門】スペシャルティコーヒーとは【/こちらの記事をご覧ください。
まとめ
今回は、味も価格もコーヒー界最高峰と呼び声高い「ゲイシャ」品種について学びました。
キーワードは、パナマ・希少種・エスメラルダ農園 です。
今後もコーヒーに関する学習記事を追加予定です。お楽しみに。
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