コーヒーは芸術品である
「サードウェーブコーヒー」というワードを聞いたことはありますか?
2000年ごろから出てきた概念なため、知らない方も多いかもしれません。
ただ、昨今ではこの「サードウェーブコーヒー」が非常に高い人気を誇っており、ワードを知らないままにこれらと触れ合っている方はかなり多いのではないかと思います。
今回はこの「サードウェーブコーヒー」について、学んでいきます。
サードウェーブ=第三の波
第一の波 1900年ごろ
サードウェーブとは、第三の波ということ。第一、第二がある訳です。
まず第一の波はインスタントコーヒーによるコーヒブーム。家庭に一気に広まったため、誰でもいつでもコーヒーを飲めるということでブームとなりました。
これが第一の波にあたります。
第二の波 1960年ごろ
第二の波は、シアトル・スターバックスを中心としたブーム。
第一の波と比べて、コーヒーの風味をより重要視することで「美味しいコーヒー」がブームとなりました。
第三の波 2000年〜
サードウェーブの特徴は、コーヒーを単なる消耗品として捉えるのではなく、「芸術作品」のように考えるところ。
このサードウェーブの火付け役として日本でも有名なのが、ブルーボトルコーヒー。
ワインや、チョコレートのように、生産から抽出までの適切な対応が必要とされます。
より正確に、風味や産地による違い、背景などを消費者が理解できるようなコーヒーの提供が、サードウェーブコーヒーの特徴です。
ラテアートや盛り付けなどのビジュアル点もこれにあたります。
個人的には、やはりハンドドリップでの美味しいコーヒーの提供という点が重要になってくると思います。
SNS時代との相性
サードウェーブの勢いが衰えることなく、むしろ加熱していっているのはSNSが強く影響しています。
セカンドウェーブでは、味に重きが置かれています。もちろんこうした「味」もSNS等での口コミなどで人気が加熱する可能性は十分にあります。
しかし、味は目に見えません。
サードウェーブコーヒーでは、店の内装や、カップ、ラテアート、味の説明カードなどなど、さまざまな面でビジュアルから訴えてきます。
これらを写真に残し、シェアするという点で、SNSとの相性が非常にいいです。
もはや今後コーヒーショップをやっていくにあたっては、サードウェーブ様式に乗っ取らないわけにはいきません。
「インスタで見かけたカフェ」にいった事があるのであれば、あなたもサードウェーブコーヒーを味わっている一員です。
どんなお店で飲める?
先ほども述べたように、基本的にインスタ等でシェアされているようなカフェはサードウェーブコーヒーの可能性が高いです。
しかし、サードウェーブまがいで美味しくないコーヒーに、クリームを乗せまくって高く出しているだけのお店の可能性もあります。
本当に美味しいサードウェーブコーヒーを楽しむのであれば以下のGQ JAPANさんの記事を参考に、お店を選んでみてください。
【サード・ウェーブコーヒーの東京ベストカフェ10選】https://www.gqjapan.jp/life/food-restaurant/20140424/thethirdwavecoffee
まとめ
今回は、サードウェーブコーヒーという言葉の意味を、ざっくりと理解できるようにご紹介しました。
コーヒーは今、単なる消耗品を超えて、芸術作品にまで昇華されています。
1杯1杯に多くの想いとアイデアが詰まっているサードウェーブコーヒー。
ぜひこういったことを意識しながら楽しんでみてください。
※この記事はコーヒー基礎知識4本目に当たります。ぜひ1〜3も併せて読んでいただけますと理解が深まると思います。
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